間もなく第二部6章が配信されます。
今回も第一部6章と同様に、ブリテンが舞台である事から円卓関係の人物の登場やストーリー展開が期待されています。
更に脚本がfate原作者である奈須きのこ氏である事もあり、ユーザー達から注目が集まっています。
特に注目されているのがキャストリアの登場です。
実装から一年、今だ謎に包まれているキャストリアことアルトリア・キャスターは、この章で登場するのではないかと多くのユーザー達から予想されていましたが、6/3に公開されたPVにて、最後にキャストリアらしき声があったので登場は確実となりました。

そして一番気になるのが、キャストリアの復刻ガチャは来るのか?という事です。
キャストリアは現在のFGOにおいて最強のサーヴァントです。まだ持っていない人は確実に入手しておきたいので復刻を待ち望んでいるユーザーは多いと思います。
今回はそのキャストリアについて、その強さや実装からこれまで彼女がFGOにもたらした環境の変化、そして今後の活躍を、個人的な考えを含めてまとめていきたいと思います。
※この記事は第二部6章配信前のものになります。またネタバレ内容や画像があります。
アルトリア・キャスターの登場
アルトリア・キャスターは、FGO5周年記念イベントにて実装されたキャスタークラスのアルトリアです。

これまでFGOの周年記念にて新実装されるサーヴァントは、”ストーリーに登場済みだがまだ実装されていないサーヴァント”という法則だった為、当時はまだ未実装だった『キャプテン』が実装されるのでは?と予想されていました。
ところが、5周年生放送にて発表された新サーヴァントは「アルトリア・キャスター」という名の出自不明のサーヴァントでした。
アルトリアの名を冠するサーヴァントは、これまでセイバーからバーサーカー、フォーリナーと多くのクラスがいますが、キャスターだけ実装されていませんでした。
これはfate原作者である奈須きのこ氏から「アルトリアは魔術に向かない」という旨の発言がされていた為、実装は難しいのでは?と考えられていました。
しかし5周年にてキャスタークラスのアルトリアがついに登場し、サポート編成で設定できる全てのクラスがアルトリア一色で埋められると話題になりました。
生放送終了直後、アルトリア・キャスターのピックアップがさっそく開始されました。
そしてそのとんでもない性能にFGOプレイヤー達は驚愕する事になります。
アルトリア・キャスターの性能

アルトリア・キャスターの性能を簡単に言い表すと、これまで”人権”と称された最強のサーヴァントである諸葛孔明、マーリン、スカサハ=スカディの強い要素を全て合わせ持つサーヴァントです。
しかもそれら全てを高水準に使える性能となっており、全てのサポーターを過去のものへと追いやり、環境を激変させました。
キャストリアの強い要素を簡単にまとめると…。
・合計110%のNP配布が可能
・システム運用が可能で敷居が低い
・《無敵》の上位互換《対粛清防御》を味方全体に付与できる
・味方全体の弱体状態を解除できる
NPの配布総量は孔明以上で、味方に付与出来るArts性能アップのスキルは玉藻と同様の倍率となっており、Artsシステムが可能となっています。
しかもスカディシステムのように、完凸の「カレイドスコープ」が必須となるような敷居の高いものでもない為、比較的容易にシステム運用が可能です。
このキャストリアを使ったArtsシステムは俗に『キャストリアシステム』と呼ばれ、礼装の自由度が高くスカディ以上の汎用性と安定性を誇ります。
更に宝具は味方全体の弱体状態を解除し《対粛清防御》を1回分付与します。
この《対粛清防御》は《無敵貫通》を無視してダメージを0にするというもので、しかもオーバーチャージで《対粛清防御》の回数が増えます。
これが非常に強力で、繰り返し撃つ事が出来れば殆どの攻撃に対応できます。
キャストリアのArts性能は高いとは言えませんが、Artsカードが3枚ある事やスキルによるNP配布量、システム運用のしやすさもあり、宝具の回転力が高くオーバーチャージも容易で彼女一人いるだけで味方の耐久力が大きく向上します。
この事から周回でも高難易度でも強く、そしてシステム運用も割りと手軽でキャストリアがいれば殆どのコンテンツが解決できてしまいます。
環境の変化
以上の強力な性能から、キャストリアの登場はFGOの環境に大きく変化をもたらしました。
その影響力はマーリンやスカサハ=スカディの比ではありません。
Artsの需要が高まり、宝具がArtsというだけでサーヴァントの評価が上がるArts環境となりました。
そして概念礼装も”NP増加状態からバトルを開始する”というNPチャージ系礼装もさほど重要では無くなりました(完凸カイレドスコープは除く)。

Artsシステム自体はスカディ実装以前から存在していたものの、ごく限られたサーヴァントと礼装、凸も必須だった為、敷居がとても高いものでした。
しかしキャストリアの登場でArtsシステムが当然のように可能になり、スカディ以上に手軽なものとなっています。
とりあえずArts宝具でHIT数が多く、攻撃前に即死判定が無いサーヴァントがいれば誰もが運用できます。
その為、これまで日を見なかったサーヴァントや礼装も一気に注目を浴びるようになりました。
以下はキャストリア実装により評価が上がったサーヴァントや概念礼装の一例です。
評価が上がったサーヴァント
キャストリア実装により評価が上がったサーヴァントは多く、以下はその一部。
※キャストリア実装後のサーヴァントは除外しています。
イアソン(剣)
実装当時からArtsシステムは不可能じゃない程度だったが、キャストリア実装で現実的に。
宝具使用時にArts性能が3ターンアップする為、宝具を撃つ度に威力とリチャージが上がっていく。
フィン・マックール(槍)
度重なる強化とキャストリアの実装で、需要が爆上がりした。
フィンの初実装当時とは考えられない評価となった。
陳宮(術)
陳宮は 核弾頭を 手に入れた!
不夜城のキャスター(術)
活躍できる場面が殆ど無くカスレア扱いされていたが、キャストリア実装で需要がアップ。
〔王〕特性の無い敵でも十分過ぎる活躍が出来る。
玉藻の前(術)
キャストリア実装により出番が無くなる…、と危惧されていたが寧ろ逆だった。
同じArtsサポーターという事でパーティ編成がしやすく、キャストリアと共に宝具をぐるぐる回転させて有利な状況を維持しやすい。
ヴラド三世(狂)
ガラテアが登場するまで唯一の単体Arts宝具のバーサーカーであり、キャストリア実装により需要が爆上がりした。
ガラテア登場後、まさかの2度目の宝具強化によりトップクラスのバーサーカーとして君臨している。
宮本武蔵(狂)
キャストリア実装で宝具Lv1でもシステム運用が可能に。
バーサーカーなので、多くのクラスに攻撃有利が取れるので殆どのクエストに対応可能。
スペース・イシュタル(讐)
キャストリア実装でArts版エドモンとなった。
宝具使用時に3ターン宝具威力がアップするので、宝具を撃つ度に威力が上がっていく。
殺生院キアラ(分)
fateシリーズでラスボスと言えばこの人…であるものの、味方になったら頼りないというお約束になってしまっていたが、度重なる強化とキャストリア実装でラスボスの風格を取り戻した。
他にも楊貴妃やシトナイなど該当するサーヴァントが数多くいますが、長くなるのでここまでとします…。
評価が上がった概念礼装
キャストリア実装により、”NP増加状態からバトル開始する”というNPチャージ系礼装よりも、宝具の威力を上げる、Arts性能を上げる、NP獲得量を増やすといった礼装の需要が高まってきました。
※期間限定礼装は入手が困難な為、除外してます。
黒の聖杯
宝具威力が大きく上がる強力な礼装。
これほど倍率の高い礼装は他に無く、現状唯一無二の礼装。デメリットも気にならない。
キャストリアシステムの強みの一つは、この礼装の存在もある。
救済を願いし者
キャストリアの《対粛正防御》の回数を確実に増やせる。
1回のバトルで3回(完凸で4回)までだが十分。
天の晩餐
NP獲得量の倍率が高く、キャストリアシステムが安定しやすくなる。
☆4且つ恒常なので入手しやすい。
毒蛇一芸
倍率は☆5礼装のフォーマルクラフトより上。
その分、効果は3ターンと限定的だがシステム運用する上では殆ど問題にならない。
☆4且つ恒常なので入手しやすい。
虚数魔術(完凸)
完凸するとNPチャージ量が60→75%へ増加するので、キャストリアのスキル1「希望のカリスマ」でNPを100%以上にできる。
☆4且つ恒常なので凸しやすい。
他にもあると思いますが、長くなるので割愛します。
アルトリア・キャスターの正体
キャストリアの正体は今だ謎に包まれています。
セイバーのアルトリアと違い、見た目通りの少女らしい性格で、霊基再臨のイラストをそれぞれ見てみると、第一はどこにでもいるような田舎娘、第二~三は魔法学校に通っているかのような女学生、第四はアルトリア(剣)のように威厳のある王の姿となり、それらしい口調に変化します。



プロフィールを見ると、「『選定の杖』と共に選ばれた預言の子」とあります。
『選定の杖』とはアルトリアが持っている杖のようで、マーリンの杖とマーリン[プロトタイプ]の杖と掛け合わせたようなデザインになっています。



キャストリアの属性を見てみると〔星〕属性であり〔竜〕属性が無く、更に〔ヒト科〕でも無いらしく、見た目や名前以外はセイバーのアルトリアとは大きくかけ離れています。
そもそも「アルトリア・キャスター」という名前自体が適当過ぎる。1.5章で登場したサーヴァント達と同様に真名隠しされているのでは?という予想がされています。
6章のストーリーが進む事で、セイントグラフの名称が変化するのでは無いでしょうか?
今後のアルトリア・キャスター
最近のFGOは、Arts宝具のサーヴァントがよく実装される傾向にあり、キャストリアはまだまだ活躍し続けるする事は間違いありません。
寧ろArts宝具のサーヴァントが実装される度に、その評価は更に上がっていく事でしょう。
特に注目したいのは全体Arts宝具を持つアサシンです。
今の所、キャストリアシステムの適性があるアサシンがいないため、今後のアサシン実装には注目したい所です。
今後、より強力なサーヴァントの登場でマーリンやスカディのようにインフレするのでは?と気になる所ですが、キャストリアを超えるサーヴァントが実装されるにしても、それがどんな性能になるのか想像が出来ません。もしその事態になるとすれば新コンテンツの登場でしょう。
実際、最近のFGOは『聖杯戦線』という特殊なバトルが用いられるイベントが度々ですが開催されるようになりました。

アルトリア・キャスターが今後どうなるのかは運営次第ですが、個人的にはこれを超えるサーヴァントはFGOがサービス終了するまで登場しないと思います。クエストもキャストリア前提の難易度になっていくと考えます。
それだけキャストリアは強すぎる性能なのです。
もしまだキャストリアを持っていないのであれば、ピックアップガチャが来たらぜひ回しましょう。