鍾離はVer1.1より実装された岩元素の長柄キャラクターであり、今でも原神の最強サポーターの一人として活躍しています。
彼が展開するシールドは破格の性能となっており、その強力さは原神の難易度が大きく下がる程で「ぶっ壊れ」と評されています。
しかし最近の原神は、露骨な鍾離対策がされてきている傾向にあり、鍾離の今後に不安を感じるプレイヤーは少なくありません。
今回はその点もまとめつつ、鍾離の性能を解説していきたいと思います。
閲覧上の注意

今回解説する鍾離は以下を前提としています。
・星の星座は未解放(無凸)
・キャラレベルは80
・装備する武器は☆4でレベルは80
・通常攻撃・元素スキル・元素爆発の天賦レベルは6
・聖遺物厳選はメインOPで妥協
・ソロプレイを想定
・使用プラットフォームはPS4
・Ver2.4での評価
初心者または無/微課金プレイヤー向けの解説記事になります。予めご承知おきください。
本記事は筆者の個人的な評価や解説となります。あくまでも参考程度に閲覧していただけると幸いです。
鍾離の基本性能

レアリティ | ☆☆☆☆☆(限定) |
名前 | 鍾離 |
神の目 | 岩 |
武器 | 長柄武器 |
基礎HP(Lv90) | 14,695 |
基礎攻撃力(Lv90) | 251 |
基礎防御力(Lv90) | 738 |
Lv突破ステータス | 岩元素ダメージ |
鍾離はVer1.1より実装された限定☆5キャラクターです。
基礎HPと基礎防御力が高く基礎攻撃力が低め。鍾離はHPを参照する天賦が多く、HPが高い程元素スキルや火力が強化される為、攻撃力の低さはあまり気になる事はありません。
今でも最強サポーターの一人として知られ、彼がいれば原神の難易度が大きく下がります。少なくとも魔神任務 第二章 第三幕クリアまでは楽に進められる事でしょう。
鍾離はこんなキャラ
・最長最短最硬のシールドを持つ
・元素爆発は高性能でコストパフォーマスが良い
・元素粒子生成が苦手
鍾離の最大の特徴はシールド。継続時間が長くCTも短い、そして何より硬い。他のキャラのシールドを圧倒する高性能ぷりで鍾離が最強たる所以。
シールドだけでなく元素爆発も優秀で、鍾離はどんなパーティでも取り合えず入れれば安定する強力なサポーターです。
通常攻撃「岩雨」

攻撃は全6段。5段目が4ヒットするので全9ヒット。
重撃は複数の槍を降らせながら前進する突進技。中型以下の敵であれば貫通するので移動や回避にも使える。これは多段ヒットするように見えるが1ヒットしかしない。
ダメージ倍率が低い以外は高性能で、固有天賦「贅沢な食饌」で火力をそれなりに伸ばせる。
元素スキル「地心」

岩柱を前方に出現させ設置する。
岩柱は最大1つまで設置可能(1凸以上で最大2つまで)。再設置する度、古い岩柱は消滅する。CTは4秒。
出現時にダメージ判定があるが威力は低い。
長押しすると追加効果が発生する。
岩柱については後で解説。
長押し

自身を中心に広範囲の岩元素ダメージを与え、前方に岩柱を出現させると同時に「玉璋シールド」を生成する。岩柱が最大数まで設置されている場合、岩柱は出現しない。
CTは12秒。シールドの継続時間は20秒。発生は遅いものの、発動まで非常に強い中断耐性があるので妨害される事は滅多に無い。
シールド効果はキャラ交代しても残る。
最初に発生する岩ダメージは威力こそ低いが、敵をノックバックさせ岩シールドや岩盾の耐久力を大きく減らす効果がある。この効果の対象は最大2つまで。大抵は一撃で破壊可能。
また鉱石を一撃で破壊できる。範囲も広いので採掘に非常に便利。
しかしこの岩ダメージは元素粒子は発生しないので注意。
「玉璋シールド」は鍾離のHP上限が高い程ダメージ吸収量が増加する。
このダメージ吸収倍率が凄まじく高く、CTより継続時間の方が長い為シールドの再展開が可能。よってシールドを常に張り続ける事が出来る。
「玉璋シールド」は岩元素のシールドに分類されるので全ての元素と物理ダメージに対して150%の吸収効果があり、固有天賦「岩の宸断」でシールドが更に強化される。
また付近の敵の全ての元素と物理耐性を20%下げるデバフ効果まであり、アタッカーの火力貢献も可能。
あまりにも硬い為「玉璋シールド」が敵の攻撃によって破壊される事は殆ど無い。
その鉄壁ゆえに回復も回避も必要が無くなるので攻撃に専念でき、デバフ効果もあって総じてアタッカーのDPSが向上するという超強力なシールドである。
シールドの仕様については以下参照。

岩柱

元素スキルで設置した岩柱は、波紋のようなエフェクトを出し続け継続的に岩元素の範囲ダメージ(以下「共鳴ダメージ」と呼称)を与える。
岩柱は最大1本まで設置可能(1凸以上で岩柱を2本設置可能になる)。30秒経過で岩柱は消滅する。
この岩柱は登る事が可能で足場として利用できる。敵の攻撃を防ぐ盾にもできるが攻撃によっては破壊されてしまう。
岩柱は近くに岩元素創造物が存在していると「原岩共鳴」を起こし、同じ波紋エフェクトを出して共鳴ダメージを与えるようになる。
複数の岩元素創造物があれば共鳴ダメージが連鎖的に同時に発生していく。
岩柱自身も岩元素創造物である為2本以上の岩柱が近くにあれば、共鳴し合って共鳴ダメージの発生回数が増える。
元素粒子は共鳴ダメージを与える度ランダムで生成される(確率50%?)。これは「原岩共鳴」を起こした他の岩元素創造物による共鳴ダメージでも生成される。
これら共鳴ダメージは鍾離の元素スキルダメージに該当する為、聖遺物「千岩牢固」などの効果も発生する。
岩柱単体では大した効果は無いが、岩元素創造物があるほど強力になっていく。
尚、岩柱自体の効果は元素スキル短押し、長押しどちらでも変わらない。
元素爆発「天星」

前方に岩元素の範囲ダメージを与え、敵を3~4秒間石化状態にする。
隕石を落とす豪快な天賦で、その見た目に関わらず必要元素エネルギーは僅か40と少なめ。
元々ダメージ倍率の高い元素爆発だが、固有天賦「贅沢な食饌」効果で鍾離の最大HPの33%分がダメージに加算され、自身のHPの高さもあって火力はかなり高い。
「石化」は敵の盾やシールド関係無く命中した時点で石化状態にする。石化時間は天賦レベルによって変化する。最大4秒間。この石化は《凍結》状態とほぼ同じ。当然だがボスには効果が無い。
石化時間は短いが、パーティの立て直しや距離を取ったりするには十分。

これだけの効果を持ちながら元素エネルギーが40、CTが12秒と低コスト。総じてかなり優秀な元素爆発だが、鍾離本人は元素粒子の生成が殆ど出来ないのでフォローが無い限りは連発しにくい。
元素爆発発動時、カットインで分かりづらいが地上に魔法陣のようなエフェクトが現れる。元素爆発ダメージはこの魔法陣内に発生する。
バグか仕様か不明だが、この魔法陣エフェクトが現れた瞬間にノックバック効果が発生するようで、これによって敵が陣外へ出てしまう事があるので注意。
固有天賦

岩の宸断
玉璋シールドを展開中、ダメージを受けるとシールド強化+5%。
シールドが消えるまで最大5回まで上昇する。
ダメージを受ける度シールド強度が底上げされる。最大25%。
もちろん鍾離が控えにいる場合でも効果は発生する。
当然だがシールドを再展開すると、効果も初期化される。
贅沢な食饌
HP上限を基に、鍾離の下記ダメージが上昇する。
・通常攻撃、重撃、落下攻撃:HP上限の1.39%上昇
・地心の岩柱、共鳴、長押しダメージ:HP上限の1.9%上昇
・元素爆発「天星」ダメージ:HP上限の33%上昇
この効果のおかげでシールドの耐久力と攻撃力を両立して上げることが可能。
攻撃性能をより高めたいのであれば、攻撃力%の聖遺物や武器を優先して装備させた方が、火力は伸びる。
結晶推命
長柄武器を鍛造する時、消費した鉱石の15%が返還される。
鍛造武器はそうそう作れるものでは無いので、オマケ程度の効果。
ただ鉱石は1日で入手できる数が限られているので、地味だが有り難い。
鍾離の長所と短所

長所
超々高性能なシールド
「玉璋シールド」はまさに鉄壁で、敵の攻撃によって破壊される事は殆ど無い。
シールドを張れば後はひたすら攻撃するだけで良く「鍾離がいると原神がイージーモードになる」と言われる所以となっている。

今でも原神最強のシールドとして知られ、その理由をまとめると以下の通り。
・ダメージ吸収量が圧倒的に高い
・固有天賦「岩の宸断」でシールドが更に強化
・CTより継続時間の方が長く、シールドを維持しやすい
・岩元素のシールド(他のシールドより1.5倍硬い)
・付近の敵の全元素耐性と物理耐性を20%下げるデバフ効果がある
最近の敵はシールド対策となる攻撃も増えており将来が不安だが、鍾離がいれば少なくとも魔神任務 第二章 第三幕までは楽にクリアできる。
優秀な元素爆発
強力なシールドに目が行きがちだが、鍾離の元素爆発もかなり強力。
範囲が広く火力が高い。更に石化効果付き。これだけの効果でありながら元素エネルギーがわずか40と少なく破格のコストパフォーマンス。
鍾離は元素粒子生成が苦手だが、西風長槍を装備させると回転率が大幅に上昇する。
コストパフォーマンスに優れる
鍾離はあらゆる面でコストパフォーマンスに優れている。
以上で述べた通り元素スキルや元素爆発は、CTや元素エネルギーなど低コストの割に優良な天賦であり、また育成についても要求される素材はスライム系なので集めやすい。

聖遺物についても、HPを優先すれば良いので厳選が比較的楽。セット効果も最初は無理して揃える必要も無い。
また武器も☆5武器を装備させるより、恒常☆4武器である「西風長槍」の方が優良とされており、天賦、素材、聖遺物、武器など全てにおいて低コストで高水準に戦える。
短所
元素粒子の回収力が低い
強力な割に燃費の良い元素爆発を持つ鍾離だが、その分元素粒子の生成が苦手。
元素粒子は岩柱による共鳴ダメージでしか発生せず、しかもランダム。生成できても1個のみ。
岩元素創造物を多く設置し共鳴ダメージを大量に発生させる事で、回収率を上げる事は出来る。

しかしこの欠点は恒常☆4武器「西風長槍」を装備させる事である程度改善が可能。
凸を進めれば、岩元素創造物を設置しなくても回収率が大きく向上する。
岩柱が邪魔
足場として利用できる石柱は登る事も可能。しかしこれが鍾離最大の欠点。

原神は”壁に接触すると自動で登る”という仕様があり、戦闘中でもこれは発生する。
その為、石柱付近で戦っていると勝手に石柱を登ってしまう事が多々あり、更にカメラ位置の妨げにもなる。
戦闘は共鳴ダメージは意識せず、石柱からは離れる事を推奨。
1凸すると石柱の設置可能数が増えるので、鍾離を重ねたい場合はこの点はよく考えよう。
将来が不安
Ver2.0までは全てのダメージを無力化するシールドが非常に強く、まさに鍾離全盛期と言える環境だったが、2.1から「浸食」という状態異常が新登場しシールド対策が露骨にされるようになってきた。

この「浸食」によるスリップダメージはシールドを貫通する。
「浸食」効果は重複するので、攻撃を受け続けるとあっという間にHPが溶ける。
Ver2.4からはアビサルヴィシャップが登場。
彼らが使う「浄魔放射」によるHP減少はシールドでは防げない。

このように最近の原神はVerが新しくなるほどシールド対策がされていく傾向にあり、今後の鍾離は冷遇される環境になっていくと考えられる。